潜在意識への働きかけ
昨日、『インセプション』という映画を観ました。
ちょっとややこしいと思うところもあったのですが、この映画を観て感じたことがあります。
映画は潜在意識へ働きかけて、「ある意識の種」を植え付ける、というお話しです。
眠っているときの夢の中で、潜在意識に鍵となる言葉を植え付けて、現実の世界に影響を与えるという話ですね。
私達は潜在意識へ働きかける事は、普段あまり意識していませんね。
それは、知らないうちに鍵となる言葉をいつも受け取っているからです。
テレビや人の言葉、画像、色んな情報からあらゆる『鍵となる種』を受け取っています。
無意識に行動したり選択したりするときに、その『鍵となる種』からの影響を受けてしまうのです。
いつの間にか無意識に行動したり考えることに、その『種』の影響を受けているのです。
トラウマになっていることの原因も、その『種』のひとつです。
それは確実に知らぬ間に心に悪い影響を与えてしまいます。
誰かの言葉で責められたことが心の中に『種』となって残っていると、その後の人生でその種によって、偏ったフィルターで周りの世界を見ることになってしまいます。
自分の心を癒して前を向いて生きていこうとしても、どうしても心に引っかかる事があったりするのは、過去に失敗したり責められたことで『自分がすべていけなかったんだ』と思い込んでしまうからです。
人にはそれぞれ事情があります。
考え方や生き方が違うと、感情や想いも違うものです。
過去に刷り込まれた思い込みのせいで動けなくなっていることがあるなら、手放していいのです。
「私には私の立場や想いがある」
そのためには、まずありのままの自分を自分自身が受け入れる必要があります。
自分の良いところも悪いところも、他人から好かれるところもそうでないところも。
他人に分かってもらうよりも、まず自分が自分を受け入れなければなりません。
他人の事はよく分かっていても、案外自分のことは分かっていなかったりします。
それは『自分が認めたくない部分』だからです。
コンプレックスもそうですね。
誰の何と比べてしまっているのか。そもそも比べる必要なんてないのに。
潜在意識に眠っている『コンプレックスを引き起こす種』や『イライラの原因になっている種』etc.を目をそらさずに見つめて、それが思い込みであることに気がつけば楽になります。
こうでなければならない
これが普通
こんな事も知らないの?
出来て当たり前
こんな言葉で傷ついた気持ちが残っているなら、自分には自分の事情があったことを思い出しましょう。
そして、もう自分に必要なくなった『不安の元になる種』を消していきましょう。