未来に繋がるきっかけをつかむ
きっかけになる言葉
今はもう思い出話になったのですが。。。
以前勤めていた会社に、その場を取り仕切って意見もバンバン言って男性に負けないくらいエネルギーの強い絵にかいたようなお局様がいらっしゃいました。
当時私は彼女から比べればまだヒヨッコで、元々人に負けないように意見を言うよりは周りの人の話をじっと聞くようなタイプでしたので、その人のパワーに圧倒されていたものです。
「元気な人だなぁ。。。凄いなぁ」と思っていました。
会社の中ではその女性と古株のもう一人の女性との派閥争いがあったりして、毎日結構たいへんでした。
お昼ご飯はいつも会社で食べていたので、食事が済むとワイワイ賑やかな(うるさい)おしゃべりタイムがいつもありました。
ある日、そのお局様が食事の後レース編みをしていらっしゃったのを見て、いつもの彼女とは違う一面を見たのと、同じ手芸が好きな人なんだとその時初めて知ったので思い切って話しかけてみました。(いつもは話しかけられるような雰囲気の方ではなかったのです)
「○○さん、レース編みされるんですね。
私も編み物はするんですけどレース編みはまだやったことがなくて…
細かいので仕上げまで出来るかどうか不安で手が出ないんです。」
と話してみました。
そうすると彼女は
『小さいモチーフとかコースターとか、そういう簡単に仕上がる物からやってみたら?
大きいのをいきなりやろうとすると気おくれしたり途中で嫌になったりするから、
小さいのを編んでためておいて繋げて大きいものにしてもいいし。』
そう話してくださいました。
その言葉一つで、私はコツコツ作る事が出来るようになったと言っても過言ではないと思います。
それまでは編み物をしても長続きがなかなかしなくて、出来るものもあるけれど中途半端になってしまうものもたくさんありました。
もちろんいまだに作りためているのか中途半端なのか、判別不可能なものもたくさんあるのですが。。。(笑)
それでもその方の『小さい物から作ればいい』というひと言があったから、私はレース編みのモチーフ100個繋いで仕上げた作品も作れましたし、私にとっては【何かを作り上げる】事に取り組むきっかけになった言葉なのです。
その言葉を聞くために彼女に会ったのかしら…と思ったこともありました。
何かの繋がりから引き出すきっかけ
人との縁って、行動や自分の価値観を改めて見直すために出会う事もあれば、前に進むきっかけになる言葉を受け取るために出会う事もあると思います。
だから、気に入らない人がいたとしても「その人と自分は価値観がこれだけ違うのか」、と改めて自分がこうありたい、こうしたいという事を見直すために違いをお互いに感じているのかもしれません。
結局その会社や他の会社でパソコンに触れる機会があり、教えてもらわなければ仕事が出来ないのでメモを取りながら必死で覚えた事もありましたが、そこからまさか自分がCGをやってこうしてブログをしているなんて、昔の自分から思えば想像もしていなかった事です。
自分にとって必要な言葉を受け取るきっかけは日常の些細な出来事の中に隠れていたり、人との会話の中に参考になることがあったり、テレビやスマホのSNS、本の中にも必要な言葉があったりします。
自分にとって必要な言葉の場合、何かその言葉が気になります。
心に引っかかります。ふと何かの瞬間に思い出したりします。
その時にその気持ちをしっかりつかんで次の行動に進みます。
行動しなかったらその出来事に関連する事は引き寄せられません。
要するに私の場合なら、『小さい物から作ればいい』という言葉がなんとなく気になっていても、次の行動【レース編み】をしなかったら小さい物から大きな物へ作り上げる達成感は知ることはなかったと思います。(或いはまた違うパターンがやってくるかもしれませんが)
達成感を知っているからこそ、そしてひとつひとつ作り上げる事を続けてきたから「これ作ってみよう」という気持ちになり、編み物にしても折り紙にしてもCGにしても、作るという作業には変わりはないのです。
これは今の時点からその時の事を振り返って見るから分かるのかもしれませんが、当時は直観とか人の言葉とかを意識していて、気になる言葉やふと思いついた事などノートに書き留めていたように思います。
どの言葉や自分の直観が、未来の自分にとって必要な言葉だったのかは進んでみないと分からないのですが、だからこそ逃さないように常にメモを取るのはいいかもしれません。
今はスマホ一台あればメモは簡単に取ることが出来ますから、直観で閃いた事をメモするのもオススメします。