心に余裕を持つ
誰かに頼まれ事をされた時、もし自分にも用事があった場合、どちらを優先しますか?
もちろん、時と場合によって選ぶ基準が違う事はありますが、どちらを選んでも良い場合、どちらを優先しますか?
自分を優先する事は、「なんだか相手に悪い気がする」とか「断ると相手にどう思われるのか不安」という感情は湧いてきませんか?
もし、「自分の事を優先したいから、相手には別の誰かを紹介してあげよう」とか「別の日でも良いかどうか、聞いてみよう」とすぐに思えるなら、どちらの気持ちも考えている事になるのですから、それでいいと思います。
でも最初に書いたような、『不安』がすぐに浮かんでくる時は、過去のトラウマが原因で不安になってしまうのかもしれませんし、「そういう時は周りに合わせるべき」という風に育ったからなのかもしれません。
だから、同じようなパターンの出来事が起こるたびに、「不安」な気持ちが表に出てくるんですね。
そこで、です。
そこまで自分の気持ちを理解出来たら、次は行動パターンを変えていかないと、同じような事が起こるたびに「不安」になってしまいます。
とりあえず、最初は不安でもとにかく今までのパターンを変えてみるんです。
例えば、相手が(誰でもいい)「今日はこれにしない?これがいいよ。」と夕食のメニューを勝手に決めてしまうとします。
でも、自分としては今日は仕事や用事で忙しいし、「今日はこれにしたい」というメニューが心の中で決まっていた、としたら…
心の中で「もう!今からそんな事言われても…こっちにも予定があるんだから」と不満を抱えながら、相手を優先してメニューを考えますか?
それとも、「悪いけど、今日はこのメニューにしたいから。今度またそのメニューで作るからね。」とあっさり言えますか?
どちらが心に余裕を持てるか、はこうやって書いてみると良く分かります。
いつも不満を抱えながら、「不安」な気持ちを心に持ちながら過ごすのは、けっこうストレスになります。
実は私自身がそうでした。
自分ではもう相手を優先させることが当たり前になりすぎていて、心に不安を抱えていたなんて、分からなくなっていたのです。
私の場合は、子供の頃のトラウマが原因で周りに合わせるのが当たり前だと思っていたらしく、最近までその事に自分でも気がついていませんでした。
自分でも気がつかないうちに、心の中は不満だらけになっていたのです。
行動パターンを変えるのは最初は小さな勇気が必要でしたが、思い切って自分を優先して相手に伝えてみると、「じゃあ、そうしよう。次はこうしよう。」とか、お互いに自分の気持ちを当たり前に伝えて過ごせるようになったのです。
もしこれを読んで下さっているあなたが、自分を優先させることで周りと波風立つのが嫌だなあと思いながらも、実は自分の心の中はもやもやでいっぱいなら…
一度ダメでも、言葉や行動パターンなどを変えてみて、何度も自分の気持ちや都合を伝える事に挑戦してみて下さい。
小さな事でも、自分を優先させることで「自己肯定感」を育てていく事が出来るようになります。
本当に、小さな事からでいいんです。
自分のために何かしてあげるとしたら…
「あなたは自分に何をしてあげますか?」